被害者への配慮に欠ける傲慢(ごうまん)な対応をとり続けた揚げ句の醜態だ。

週刊誌が報じた財務省の福田淳一事務次官による女性記者へのセクハラ疑惑を巡り、麻生太郎財務相は福田氏を事実上更迭した。
当然であり、むしろ遅過ぎた。麻生氏も任命責任をとって退くべきだ。

疑惑について財務省は省内で調査を尽くさず同省の顧問弁護士に調査を任せている。
身内に頼むのでは公平性が保てない。調査は中立の第三者機関に委ね、疑惑を徹底究明すべきだ。

福田氏が提訴も辞さないと発言している中で、財務省は報道各社に女性記者に名乗り出るように呼び掛けたことは恫喝(どうかつ)に等しい。
記者は職業倫理上、取材源の秘匿を求められる。財務省の要求は受け入れられない。

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-703459.html
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