2050年には世界的なタンパク質不足から、イナゴなど虫が人間のタンパク源になるという仮説がまことしやかにささやかれている。しかし現実味は薄そうだ。(『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』房広治)

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プロフィール:房広治(ふさこうじ)
アメリカ、イギリス、香港など主要金融センターで著名な日本人投資家。留学中に外資系銀行に就職し、わずか10年で日本のインベス
トメントバンキングのトップに。投資家転向初年度に年率リターン90%以上の運用成績を出し、ファンドマネジャー・オブ・ザ・イヤーとなる。
期待されている食用虫。タンパク質の変換率を鶏と比べてみると…
タンパク源が不足するが…
国連の推計によると2030年には86億人、2050年には人口が98億人、2100年には112億人になると予想している。

そして、2050年には、世界的なタンパク質不足から、将来はイナゴなど虫が人間のタンパク源になるという仮説が、まことしやかにささやかれて、テレビなどにも取り上げられている。

科学的には「この仮説は弱い」という記事がIFCNRというNGOのサイトに載っていた。

実験では虫も鶏も大差ない。ならば人類は鶏を食べる
動物性のタンパク質の製造で有名なのは、牛肉、豚肉、鳥などの畜産や養殖であるが、先進的な畜産業者や養殖業者は、FCR(Food Co
nversion Ratio)という尺度で、どれだけのエサ(Food)が肉や魚になるのかをちゃんと測っているのだ。


今回、カリフォルニア大学のデービス氏が実験したのは、FCRではなく、Protein Conversion Ratio すなわちタンパク質の変換率・効率的かどうかの比較だ。

その結果、食用として養殖される虫は、鳥の変換率と変わりがなかったというものである。

虫を食べるようになるというのが、裸の王様のように、まことしやかに伝わっているので、原文を下記に添付しておきます。

http://www.mag_2.com/p/money/426194