2018年4月16日、環球網によると、韓国で中国人学生が「台湾人も中国人」と訴えて済州航空のポスターの表記を変えさせる騒動があった。

記事によると、あるネットユーザーの女性が15日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で韓国の済州航空に宛てて「間違いを指摘したら、あなたたちからこんな回答が来るとは思わなかった」とつぶやき、事の顛末を説明した画像を数枚掲載した。

女性は自称・ソウル市立大学の学生で、先日、学内のロビーのエレベーターで見かけた済州航空のポスターを問題視している。ポスターで
は“Taiwanese/Chinese/Hong Kong people”と台湾人、香港人、中国人を別々に表記していた。女性は寮からペンを取ってくると、ポ
スターに「台湾人と香港人は共に中国人」と英語で書き加えた。するとその後、別の誰かに「無知な人へ。香港には中国人以外の人々、民族が住んでいる。たとえばフィリピン人」と書き加えられていたという。

これを受け、女性はポスター上に書かれていたK−PAL(メディア、制作会社)に修正を求めようと連絡。SNSで「私はソウル市立大学の
学生です。このポスターには低レベルな間違いがあります。あなた方が事実に基づいて、学内に貼られているこれらのポスターを
修正することを望みます。もしそうでなければ、私はこれらのポスターをはがします。そして、
大使館や関係部門に連絡し、新聞社や放送局に知らせます」などとつづり、送信した。

K−PALからは「あなたが勝手にポスターを破損すれば、国際教育院および学校があなたに制裁を行います」「相手国の方と大使館に謝罪し
てください。我々への無礼な言葉と脅迫をすぐに謝罪してください。我々はすべての外国人を尊重しています」との返答があった。女性は
「謝るべきなのは間違いを認めないあなたたちです。あなたたちはポスター制作の過
程で無知により間違いを犯しました。あなたたちからは中国に対する尊重を感じません」と反論した。

K−PAL側は「済州航空には中国、台湾、香港のすべてのスタッフが必要で、それに応じたポスターを制作しています。無知や軽視、政治と
は全く関係ありません」とし、「韓国では台湾人、香港人という表現は自然なもので、あなたにはそれをとがめる権利はありません」と
主張。ポスターを1枚でもはがせば懲罰委員会に報告すると警告し、16日午前9時まで
に謝罪するよう求めた。一方、女性も「私は中国人として、中国を守る義務がある。このことを中国と韓国の関係部門に報告します」と応じて、やり取りは終わった。

女性はその後、外交部の窓口に電話をかけて事情を説明。するとしばらくして、K−PAL側から一転して謝罪とポスターを修正する旨の連絡があ
った。新しいポスターの問題の部分は“Shandong(山東省),Hong Kong,Taiwan”と記されていたという。女性はこれで良しとしたそう
だが、記事は「ポスターには依然として中国国旗と台湾の旗のマークが併記
されており、ネットユーザーから不満の声が上がっている」と伝えている。(翻訳・編集/北田)
http://www.recordchina.co.jp/b592450-s0-c30.html