51年前取り違えられた男性 実の親になぜ会えぬ 情報提供、病院が拒否

http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3343957.htm

「私は誰なのか」51年目の訴え、順天堂医院 新生児取り違え
 51年前、東京の順天堂大学の附属病院で産まれた直後に取り違えられたという男性がJNNのインタビューに応じました。
男性は「自分が誰なのか知りたい」と切実に訴えています。

 「取り違えの事実を持ったうえで、これから先、生きていかなくてはいけない。(病院は)それをどう考えてるのかなと」(取り違えられた男性〔51〕)

 都内に住む、51歳の男性です。3年前、母親から「実の子ではない」と打ち明けられました。両親が気づいたのは、男性が小学校に入学したころだったといいます。

 「小学校の入学と同時に当時、血液検査があったんですけど、絶対に産まれないといわれている血液型のかたちだった。母B、父B、私がAです」(取り違えられた男性〔51〕)

 男性が産まれたのは、東京・文京区の順天堂大学附属順天堂医院。
浮気を疑われた母親は当時、病院を何度も訪れ、「取り違えがあったのではないか」と訴えました。しかし、対応してもらえず、両親は離婚。
それから40年以上が経過し、男性がDNA検査を受けると、やはり血縁関係は「0%」という事実が明らかになりました。

 「数字を見るとやはりショックでした。まさか自分がっていうかね」(取り違えられた男性〔51〕)

 今月6日、順天堂は男性について「もく浴の際に取り違えた可能性がある」とホームページで初めて公表しました。

 「私と15分違い(で産まれた)子が1名。断定はできませんけど、この子と取り違えられた可能性が高いと。私が誰なのか。
そこまで分かっているのであれば、すぐに検査をすれば分かるので、すぐに動いてほしいと伝えました」(取り違えられた男性〔51〕)

 ただ、取り違えた相手については「平穏な日常を乱す可能性がある」などとして、順天堂は明らかにしていません。しかし、育ての母が76歳となった今、男性は自ら公の場で話すことを決めたといいます。

 「育ての母が(実の子を)知らないまま死んでいくのを看取るわけにはいかないです、絶対に。
実の母には、もし生きてるのであれば『元気だよ』『孫がいるよ』 『お母さんは幸せだった?』って聞きたい」(取り違えられた男性〔51〕)