韓国で、安倍晋三首相を批判するニュースが、連日のように報じられているという。朴槿恵(パク・クネ)前大統領を引きずり下ろした「ろうそくデモ」に参加した韓国の若者らが、日本の「反安倍」勢力によるデモを応援しているとの報道もある。朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏が、看過できない韓国情勢について現地ルポした。

韓国 慰安婦問題 文在寅
 私は3月末に訪韓し、韓国人のモリカケ問題への関心の高さに驚いた。

 テレビでは「断末魔の安倍政権」という論調のニュースが繰り返され、新聞では「反安倍デモ」を大々的に取り上げて、「日本の市民が、ついに『打倒安倍』に立ちあがった!」と興奮気味に報じていた。韓国にいると、まるで「日本で革命が起こったのか」と錯覚しそうだ。

 韓国のネット世界は、さらにひどい。

 「朴槿恵と同様、安倍を監獄に送れ!」「安倍を地球外に放り出せ」「麻生(太郎副総理兼財務相)と一緒に四肢バラバラの刑にしろ!」などと、信じがたい記述が並んでいる。

 安倍首相が、韓国で嫌われていることは間違いない。歴代日本首相の中で、初めて韓国に屈しなかったからだ。

 慰安婦問題の日韓合意をめぐっては、安倍首相は「ゴールポストを1ミリも動かさない」と筋を通し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「再交渉はしない」と言わせた。憎い安倍政権が窮地に陥れば、韓国人は「ざまあみろ」と思うのだろう。

 ただ、見逃せない報道もあった。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180412/soc1804120005-n1.html