大分県中津市耶馬渓(やばけい)町金吉(かなよし)で起きた山崩れは14日未明、生存率が急激に下がる発生後72時間を超えた。
現場では不明となっている女性4人の必死の捜索が続くが、雨が降り始め作業は一層難航する恐れもあり、関係者には焦りが募っている。

 自衛隊が24時間態勢で重機で土砂を除く作業を進めるなどしているが現場は巨大な岩が多く、スコップなどを使った手作業による捜索ができない状況が続いている。

 大分地方気象台によると、中津市がある大分県北部の14日の天気予報は雨時々曇り。昼前から雨が降り始め
、夕方には多いところで1時間30ミリの強い雨が降ることが予想される。雨が強まれば2次災害の危険から、作業を中断せざるを得ない可能性もある。

 早朝から現場で備える消防団員の相良淳司さん(53)は「一刻も早く助けたいが、手作業ができずもどかしい」と気をもむ。

 不明となっている岩下アヤノさん(90)の義妹(85)は自宅で早期発見を願った。「13日までに見つかってほしかったが、
まだ家の屋根も見えていないようだ。私たちは捜索をお願いすることしかできない」と肩を落としながらも
「雨で作業する人が巻き込まれるようなことにはならないでほしい」と気遣った。【宗岡敬介、宮原健太】https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00000027-mai-soci