「高畑勲さんは宝」ファンら追悼 特集記事相次ぐ
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高畑勲さんの特集記事を掲載する中国紙=上海で2018年4月12日、工藤哲撮影
 【上海・工藤哲】中国メディアが、5日に死去したアニメーション映画監督の高畑勲さんの特集記事を相次いで掲載している。
高畑さんの作品が中国人に与えた影響が大きいことに加え、中国の李克強首相の訪日を控え、日中関係が改善基調にあることも背景にありそうだ。

中国紙「南方週末」は12日付で、高畑さんを「ジブリの魂」と称した1ページの特集記事を掲載。
高畑さんが中国の水墨画の影響を受けていたことや、高畑さんの「かぐや姫の物語」が中国古代の言い伝えにも通じると紹介した。また日中の国交が正常化した1972年に作品「パンダコパンダ」が公開されたことにも触れた。

 国際情報紙「環球時報」(英語版)も同日の紙面で「中国人の30代の多くが彼の映画を見た思い出がある」とし「彼の仕事は価値のある宝だ」といったファンの声を紹介。
インターネット上に中国のアニメ制作関係者らの追悼の声があふれていることを伝えた。

 中国では高畑さんや宮崎駿さんの作品への評価が特に高く、日本文化やアニメへの強い関心につながっている。