シリアの国営テレビは9日、中部にあるアサド政権の空軍基地が複数のミサイル攻撃を受け
死傷者が出ていると伝えました。この攻撃について、国営テレビはアメリカによる可能性が
あると伝えていますが、アメリカ政府はこの報道を否定しました。
シリア国営テレビによりますと、9日、シリア中部の都市ホムス近郊にある空軍基地が
複数のミサイルによる攻撃を受け、このうち8発のミサイルを撃ち落としたものの、
攻撃によって複数の死者とけが人が出ていると伝えました。これについて国営テレビは、
アメリカによる攻撃の可能性があると伝えています。しかし、アメリカ政府の高官は
この報道を否定しています。
シリアでは7日、首都ダマスカス近郊の東グータ地区で呼吸困難に陥る人が相次ぎ、
多数の死傷者が出ていて、反政府勢力はアサド政権が化学兵器を使ったと主張しています。
これについて、アメリカのトランプ大統領は、アサド大統領を強く非難したうえで
「大きな代償を払うことになる」と警告し、対抗措置も辞さない構えを示して
けん制していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180409/k10011395991000.html