ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は7日までに、米軍がアフリカ東部ジブチに配備する軍用機の飛行を中止し、作戦遂行を中断させていることを明らかにした。
今月3日に同国で相次いだ米軍機の墜落などを受けた措置で、飛行中止はジブチ政府の要請に応じたものとしている。
CNNの取材に応じた当局者によると、同国政府は外交手段を通じて飛行に絡む全ての作戦中止を求めた。
中東地域などを管轄する米海軍中央軍の報道担当者によると、飛行中止に伴い墜落機などが加わっていた軍事演習が中断された。
国防総省当局者によると、米軍などは空軍による作戦遂行に必要な飛行の了解を個別ごとにジブチ政府に求める取り決めを結んでいる。
米軍はジブチのレモニエ基地に要員約4000人を駐屯(ちゅうとん)させ、隣国ソマリアでのイスラム過激派「シャバブ」の掃討作戦などに従事させている。
内戦下にあるイエメンの過激派壊滅を狙う小型無人飛行機(ドローン)による空爆にも同基地を用いている。
ジブチの国際空港では3日、米海兵隊所属の垂直離着陸戦闘機「ハリアー」の墜落が発生。操縦士は緊急脱出し、病院で手当てを受けた。
その後、海兵隊のヘリコプターも同国の海岸に着陸した際、軽微な損傷を被るトラブルを起こした。
乗組員に負傷者はいなかったが、民間人2人がヘリコプターの気流による飛散物で負傷したとの情報があり調べている。
ただ、国防総省当局者によると、米海軍調査担当者によるこの負傷者への接触は地元当局に阻止されているという。

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