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開業88年、三江線がラストラン イノシシ衝突で遅れも
日本海側の島根県江津(ごうつ)市と中国山地南側の広島県三次(みよし)市を結ぶJR三江(さんこう)線(108・1キロ)が31日、最後の運行を終えた。
開業から88年、全て単線で電化されないまま、江(ごう)の川に沿うように山あいを走ってきた。
100キロを超える路線の廃止は1987年のJR発足以降、本州では初めて。
この日、のべ3274人が乗車した。江津駅を発着する列車(2、3両編成)は、どれも鉄道ファンで大混雑。
JR西日本は乗れなかった人たちをバスで途中の駅まで運んだ。
各駅ではお別れイベントがあり、沿線で「ありがとう三江線」と書かれた横断幕を掲げ、手を振る住民もいた。
三江線は1930年に一部区間が開通。戦争などでの工事中断を経て75年に全通した。
住民の足として混雑した時期もあったが、過疎化や車の普及で利用者が減少。
1日の1キロあたりの平均利用者は2014年度に50人まで落ち込み、JR6社の全路線で最少だった。
4月1日からは代替バスが運行される。
(中略)
最後の列車は午後9時51分、江津駅に着いた。対向する列車がイノシシと衝突した影響で24分遅れた。
妻と幼い子ども2人と降り立った江津市の会社員山本隆之さん(34)は「私は三江線の踏切の音を聞いて育った。子どもにも三江線の記憶をとどめて欲しくて一緒に乗りました」と話した。