加古川市のボーイスカウト加古川第2団に所属する中学、高校生7人が29日早朝、京都府舞鶴市に向け、加古川市の鶴林寺を出発した。3泊4日かけて片道約130キロを歩き
、本州を縦断。困難に打ち勝つ精神力を鍛えるという。

 1969年から毎年続く恒例行事で、これまでに延べ約170人の団員が歩いた。今回は7人が参加し、このうち淳心学院高を卒業したばかりの三輪麟太郎さん(18)=高砂
市=は昨年に続いて往復約260キロに挑む。

 一行は、5人の大人に見守られながら、国道175号を北上。途中、公民館などに宿泊しながら丹波市や京都府綾部市などを経由し、4月1日の昼ごろ舞鶴市・宝林寺に到着す
る。三輪さんは同様の行程を引き返し、4月3日夜〜4日朝ごろ、鶴林寺に戻ってくるという。

 この日午前6時半から鶴林寺で出発式があった。ボーイスカウト第2団委員長の池沢栄次郎さん(69)は「つらくなったら地図を広げて自分の位置を確認し、気持ちを奮い立
たせてほしい」と激励し、一行を見送った。

 三輪さんは、同団51年の歴史で初めて、高校生ボーイスカウトの最高位「富士章」を受章。「後輩たちにも気を配りながらしっかり歩みを進めたい」と話した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201803/0011114030.shtml