http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/032000125/

◆脳に入る寄生虫が温暖化で北上、ナメクジに注意 決して生では食べず、生野菜はよく洗い、水筒のふたは閉めること

オーストラリア人のサム・バラード氏は19歳のとき、パーティで友人たちにけしかけられてナメクジを食べた。数日のうちに、彼は珍しいタイプの髄膜炎にかかり、それから1年以上昏睡状態が続いた。

意識が戻った後も首から下の麻痺は治っていない。医師によると、バラード氏の病気の元凶はナメクジに寄生する広東住血線虫だという。

広東住血線虫の感染者はバラード氏の他にもいる。
なかには氏と同じように、周りにけしかけられた結果として罹患した例もある。

これまでに少なくとも3件の感染例で、少年や青年がナメクジやカタツムリを食べていたことがわかっている。さらに注目すべきは、この寄生虫が今、世界のこれまで確認されていなかった地域にも広がっていることだ。