インドネシア人少年が「産卵」した――。医療の常識を根底からひっくり返す事態に、医療業界は騒然としている。しかも、この少年、
なんとこの2年間で20個も産んだというから驚きだ。


■“産卵”し続ける少年

「うちの息子が今日また産卵した!! これは一体どういうことだ!?」

 パニックになった家族に付き添われ病院にやってきたアカミル君、14歳。2年前から産んでいるというのが本当ならば、12歳から“産卵”
し続けてきたことになる。病院で医師がアカミル君のレントゲンを撮ってみたところ、家族の主張は正しいことが判明した。本当に卵が彼の体内にあったからだ。

 ところが、父親の説明がなんとも不可思議であった。「最初の1個を割ってみると、白身はなく、中身全部が黄色かった。
だが、次に産まれた卵を割ると、今度は中身が全て白く、黄色くなかった」。

 ……訳がわからない。病院は「割る? 殻がついていたということか。鳥類でもあるまいし。誰かが卵を彼の直腸に押し込ん
だはずだ」と言い放った。病院側が冷静な見解を貫いた背景には、かつて同国で起きた事件が関係しているという。

実は、インドネシアには、過去にもやはり別の男性が「卵を産みました」と言い、ジャカルタの病院に来るという珍事があった。
その時に来たのは少年ではなく、初老の男性だった。病院が獣医師の協力のもと調べたところ、その卵は産卵後2週間経過した鶏卵
だったという。温かい体内に収まっていたせいかすくすくと育ち、病院に来た時には孵化直前だった。

 科学は不思議で満ち溢れている――。これは優秀な医師たちの共通理念であるが、同時に、不思議な事象が起きたらまず多角的に検証し、
冷静な判断を下すのも優秀な医師たちのあるべき姿だ。ジャカルタの医師と獣医師は、この初老の男性の肛門を丹念に調べ、結局「彼は過去に卵を産んだことなど無い」と断定した。

 産道代わりになれそうな穴として、男性が唯一持つ下半身の穴は肛門だ。しかし、その肛門の壁に、過去に産卵したのならできるはずの摩
滅痕がこの男性にはなかったのだ。これが決め手となった。

 結局「初老の男性が幻覚を起こして、本当に自分は産卵していると思い込んだ結果、このような”仕込み”をやってしまったのだろう」
と片づけられた。そもそも、当然ながら、人類ヒト科が鶏卵を排卵することはできない。

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「Express」の記事より
 さて、今回注目を浴びている14歳の少年はどう断定されるのか? 幻覚か、いたずらか、はてさて?
(文=鮎沢明)

画像
http://tocana.jp/images/20eggs3.JPG

http://tocana.jp/2018/03/post_16317_entry_2.html