「オウム真理教家族の会」の永岡会長が、JNNの取材に応じました。

 「(死刑執行は)覚悟せざるを得ないだろうと」(オウム真理教家族の会 永岡弘行 会長)

 永岡弘行さん(79)はオウム真理教に入信した長男を脱会させるために奔走していましたが、信者から猛毒のVXガスを吹き付けられ、一時意識不明の重体になり、
今でも後遺症が残っています。永岡さんは、松本智津夫死刑囚以外の死刑囚について「息子も同じ立場になっていたかもしれない」との思いから面会を重ねてきました。

 「絶対に忘れないのは中川智正。『なんでこんな男が』ってことに尽きるだろうな」(オウム真理教家族の会 永岡弘行 会長)

 なかでも罪と向き合い反省を深めていると感じた中川智正死刑囚とは何度も会い、移送前の先月も面会していました。

 「『長らくご厄介になりました、ありがとうございました』と。何か悟っていたのかなと、今思えばね」(オウム真理教家族の会 永岡弘行 会長)

 永岡さんは松本死刑囚の執行は求める一方で、他の死刑囚については「真実を究明するためにも執行すべきではない」と話します。

 「彼たち(他の死刑囚たち)が死刑になる前にやっておかなければ、償わなければならないことは、まだあるんですよ」(オウム真理教家族の会 永岡弘行 会長)

 永岡さんはマインドコントロールを解かれた彼らの言葉こそが、次のオウム事件を防ぐために必要だと話します。

 「(実態を)究明しないことには、絶対に同じことが繰り返される。後世に同じ思いをさせてしまうようなことが必ず起きる」(オウム真理教家族の会 永岡弘行 会長)
(20日11:26)
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