東京大学とディー・ディー・エス(愛知県名古屋市)は3月19日、汗が出る穴など微細な構造を読み取り、より高精度に指紋を認証するアルゴリズムを開発したと発表した。
スマートフォンに組み込める高解像度の小型センサーも開発した。実用化は世界初という。
従来の技術は、指紋の形状や、指紋の盛り上がった部分(隆線)が枝分かれした部分などの特徴点を読み取り、判定するものが主流だった。
しかしスマホなどでは、組み込めるセンサーのサイズに制限があるため、得られる画像面積が小さく、画像から抽出できる特徴点が少なくなり、誤認識が発生するケースがあった。
研究グループは、スマホに搭載できる高解像度のセンサーを開発。解像度が高くないと見えない、汗孔(かんこう)という細かい構造を解析し、認証するアルゴリズムを開発した。
汗孔は、これまで解析対象だった隆線の枝分かれ部分などと比べると、同じサイズの画像内に多く存在するため、照合箇所が増え、認識精度が向上するという。
「汗が出る穴」で指紋認証、精度アップ スマホ向け、東大など世界初
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/19/news083.html
http://image.itmedia.co.jp/news/articles/1803/19/l_kf_finger_02.jpg