今秋の自民党総裁選を巡り、第3派閥の額賀派(55人)の動向に関心が集まっている。
 同派の新会長に、石破茂・元幹事長と近い竹下亘総務会長が就任するためだ。連続3選を
目指す安倍首相(党総裁)ではなく、竹下氏が石破氏への支持を打ち出せば、派内が流動化する
可能性もある。

 「誰をやるか(支持するか)は全く決めていない。政局はわずか1、2週間でがらりと変わる」

 竹下氏は14日、総裁選への対応について記者団にこう語った。白紙であることを強調したものだ。

 同派会長の額賀福志郎・元財務相は、14日に開かれた派閥の政治資金パーティーで、後継に
竹下氏を指名した。竹下氏は4月にも正式就任する。額賀派を離脱した石破氏に反感を抱く
額賀氏と異なり、竹下氏はかねて石破氏と親交が深い。竹下氏が島根、石破氏が鳥取と選挙区が
隣り合わせの上、2008年の総裁選では、竹下氏が石破氏の推薦人集めに奔走した。

 竹下氏を支え、額賀派内で隠然とした影響力を保つ青木幹雄・元官房長官も、息子の
青木一彦参院議員の選挙で石破氏から支援を受けた。自民党内では「竹下氏は次期総裁選で
『石破支持』にかじを切るのではないか」との見方が出ている。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180318-OYT1T50012.html