「白バイがいる」と交通死亡事故が大幅減 千葉県警の対策で裏付け
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180317-00000061-san-l12

年明け以降に県内の交通死亡事故が多発していることを受け、県警が2月下旬に松戸市や野田市など県北西部を中心に行った白バイ集中運用の期間中は交通死亡事故が1件にとどまる効果が出ていたことが、県警交通総務課への取材で分かった。
集中運用終了後の3月に入ると死亡事故が増え始めており、同課は「交通死亡事故の発生状況を注視し、今後も総合的な対策を検討する」としている。

 同課などによると、平成29年の交通事故死者数は、28年比31人減の154人で全国ワースト5位。
ワースト2位だった28年から大きく改善したが、今年に入ってから状況は一変。2月15日時点の交通事故死者数は27人を数え、埼玉県と並んでワースト1位タイという“不名誉”な記録に達している。

 そこで、機動力があり、各種交通違反の取り締まりに効果がある白バイを他の地域から集め、今年に入って初めて約20台を、交通死亡事故の多い県北西部に集中投入。
所轄署員による違反取り締まりの強化も合わせて2月19日〜28日の10日間、集中的に事故抑制策を実施したところ、死亡事故が減った。また、同期間中は県内全域でも死亡事故が減少した。

 ところが、3月に入ると以前に逆戻り。15日までに交通事故による死者は10人にのぼり、今年1〜3月の累計死者数は計42人となり、目下、全国でワースト2位。
昨年1〜3月に比べても県内で8人増えており、再び防止策が急がれる状況になっている。県警では事故多発地域に白バイを再度集中投入することも視野に入れ、「交通事故死を減らす」としている