「ロシアなき世界は不要」=プーチン氏、発言過激に−大統領選まで1週間

 【モスクワ時事】18日投票のロシア大統領選まで1週間となった。世論調査の支持率が7割近い現職のプーチン大統領の
通算4選が確実視される中、国民の愛国心をあおり、高得票に結び付けようとする大統領の過激な発言が目立っている。
 政権に近いジャーナリストが7日にインターネット上に公開したインタビュー番組の中で、核戦力について問われたプーチン氏は
「誰かがロシアを破壊しようと決断すれば、われわれには報復する法的権利が生じる」と主張。「世界的規模の惨事になるだろう。
しかし、ロシア国民として、また国家元首として『ロシアがない世界など必要ないではないか』と問いたい」と自国を守るためには
核兵器使用を辞さない姿勢を鮮明にした。
 プーチン氏は1日の年次教書演説でも「ロシアとその同盟国に対する核兵器使用には直ちに報復する」と警告し、大陸間弾道
ミサイル(ICBM)など新たな核戦力を誇示している。
 インタビュー番組では「世界的な傾向を見れば、ロシアとは同盟関係であった方が良い。われわれは大国だ」と大国意識を
むき出しにした。こうしたプーチン氏の姿勢に「ソ連時代の指導者でもこれほど露骨にはやらなかった」(専門家)と危惧する
声が聞かれる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031000457&;g=int