[東京 7日 ロイター] - 金融庁は週内にも、複数の仮想通貨取引所に対し、改正資金決済法に基づく行政処分を出す方針だ。複数の関係筋が7日、明らかにした。

金融庁の登録が済んでいない「みなし業者」の一部には業務停止命令を出すほか、コインチェックには2度目の業務改善命令を出す方向で検討している。

コインチェックから巨額の仮想通貨が流出した問題で、金融庁は仮想通貨取引所の立入検査に着手した。登録済みの事業者では、
GMOコインや仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロに立ち入り検査に入った。

また、みなし業者には順次、立ち入り検査を実施。システムの強じん性、内部管理体制、顧客財産の分別管理などを重点的に検証してきた。

金融庁は、業務を続ける上で問題があるとして、一部のみなし業者に業務停止命令を出す方針。一方、GMOコインやテックビューロには業務改善命令を出すことが検討されている。

コインチェックは、仮想通貨NEMの流出被害に遭った顧客への補償が実施できていない。2度目の業務改善命令を出すことで、金融庁は利用者保護の態勢を重点的に監視する方針だ。

仮想通貨取引所を対象にした同庁の立入検査は今後も続く。行政処分はさらに拡大する可能性がある。

(和田崇彦 編集:田巻一彦)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180308-00000000-reut-bus_all