ドラッグストア店長の五十嵐陽子さん(32)は閉店後の片付けを終え、駐車場に止めた自分の車に乗り込んで帰宅しようとしていた。そこへカッターナイフを手にしたお面姿の男が突然、助手席に乗り込んできた。
「店の前に車を付けろ。言う通りにすれば、手荒なマネはしねぇから」
陽子さんは男に言われるまま、店のシャッターを開けた。男はレジを開けさせたが、そこに思ったような金額が入っていないことが分かると、「入金専用の金庫があるだろ。そこを開けろ」と命じてきた。
(なぜ、そんなことまで知っているんだろう…)
陽子さんは体を伏せて四つん這いになるように命じられ、金庫のカギを開けた。そこには138万円もの大金が入っていた。男はそれを奪うと、満足げに自分のカバンにしまい込んだ。
だが、男の蛮行はそれだけでは終わらなかった。今度は陽子さんにアイマスクを付けさせ、あおむけに寝転ばせた。
「何をするんですか?」
「分かんねぇのか。男と女が2人きりなんだぜ。するこたぁ一つだろうが」
「イヤーッ!」
陽子さんが抵抗しようとすると、男は喉元に冷たいカッターナイフの刃を押し当ててきた。
「こいつで何人やったかなぁ…。ズブッと肉に食い込むときの、あの感触は忘れられないよ。フフフ…」
陽子さんは顔面蒼白になった。もうこれ以上、脅す必要がないほど怯えきっていた。
男は陽子さんの服をまくり上げ、ブラジャーの肩ヒモを切った。あらわになった乳房をわしづかみにし、ねちっこく揉んだ。
「いやぁっ!」
男の指が割れ目に届いた瞬間、陽子さんは思わず声を上げた。
「何だか湿っているみたいだなぁ…」
「ウソです…」
「ウソじゃないなぁ、これは。何だか濡れてきたみたいだからなぁ」
男は調子に乗って、膣の中まで指を侵入させた。指先に絡み付いてくる肉襞を広げるようにして、粘液にまみれた内部をかき混ぜると、陽子さんの腰がカクカクッと落ちかけた。
(このままではレイプされてしまう…)
そう思ったとき、男は意外なことを口にした。
「ごめんな。本当はあなたのことが好きで好きでたまらなかったんだ。オレになびいてもらうには、こんなことしか思い付かなかったんだ。すまなかった…」
男は陽子さんの体から離れ、「5分たったら通報していいよ」と言い残して出て行った。陽子さんは困惑していた。
(こんなことをするなんて…、誰の仕業だろう…、私の知っている人だろうか? 私は狙われるべくして狙われたのだろうか? それとも純粋に金が目的だったのだろうか。あの男は店の関係者しか知らない入金機のことを知っていた。かつてアルバイトした子に恨みを買われたのだろうか…)
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