北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と父親の故・金正日氏が1990年代に、西側諸国のビザを
申請するためブラジルのパスポートを不正取得していたことが分かった。
西欧の治安当局筋5人がロイターに対し明らかにした。
金一族は偽名の旅券を使用していたことが分かっているが、具体的に判明した例は少ない。
今回ロイターが確認したブラジルのパスポートのコピーは、これまで公開されていなかった。
西欧の治安担当者は匿名を条件に「一族はこれらのブラジルのパスポートを使用していた。
明らかに正恩氏と正日氏と認められる写真が貼付されており、外国の大使館からビザを
取得することが目的だったとみられる」と説明。「金一族には海外へ移動する意向があった
ということになり、亡命ルートを確保しておこうとしていたことを示している」と述べた。
ブラジルの北朝鮮大使館はコメントを控えた。ブラジル外務省は調査中だという。
他の4人の西欧治安当局筋は、問題となっている2冊のパスポートが少なくとも西側2カ国の
ビザ申請のために使われたことを認めた。ビザが実際に発行されたかどうかは不明。
https://jp.reuters.com/article/northkorea-kim-passports-idJPKCN1GC05K