食品添加物「無添加」「不使用」のほうが安全なのか
保存料や着色料などの食品添加物は、「使っていない食品のほうが安全」だと考える人が
多いのではないだろうか? しかし、例えば保存料を適切に使えば、食中毒のリスクを下げる。
こうした事実が理解されない一因になっているとして、一般社団法人日本食品添加物協会
(JAFA)が食品添加物の「無添加」「不使用」に関する見解を表明、この中で食品関連業界に
表示の自粛を求めた。
摂取はごくわずか
食品添加物は、インスタントラーメンやスナック菓子、レトルト食品など日常的に口にする
加工食品には必ずといっていいほど含まれている。
厚生労働省が、食品添加物の摂取量を調べている。スーパーなどで売られている食品を購入し、
その中に含まれる添加物の量を分析して測り、その結果に国民栄養調査に基づく喫食量を乗じる。
「マーケットバスケット方式」というが、2016年度は、食品添加物のうち保存料と着色料の摂取量を
調べた。これを1日摂取許容量(ADI=人が一生毎日食べ続けても健康への悪影響がないと
推定される1日当たりの摂取量)と比較した。対ADI比は次の通りだった。
・ソルビン酸 0・3%(保存料)
・安息香酸 0・4%(保存料)
・食用赤色3号 0・03%(着色料)
いずれもADIの100分の1以下。健康に悪影響のない摂取量だ。
http://www.sankei.com/premium/news/180219/prm1802190005-n2.html