「いじめられているのはあなたが“病気”だから。それを治さないと、周りは変わらないし、誰も助けてくれない」

いじめの悩みを打ち明けた教師の答えに、当時中学2年のまぁ〜ちゃん(27)=本名・城間勝、嘉手納町=は言葉を失った。
教師は救いの手を差し伸べるどころか、偏見に満ちた言葉で追い込んだ。
「先生の言葉と絶望感は今も忘れられない」。それから大人を信頼しなくなった。

ある時、学校の廊下の隅で同級生に羽交い締めされた。
声も出せず、「殺される」と本気で思った。それから死を意識するようになり、「いつか殺されるかもしれない。どうせ殺されるなら自分で死のう」と、迷惑を掛けずに死ねる場所を探したりもした。

同級生には拒絶され、大人には否定された。話し相手もいない。「学校に私の居場所はなかった」

「知っている人がいない所に行きたい」。まぁ〜ちゃんは生まれ育った嘉手納町を離れ、隣の読谷村にある読谷高校に進学した。そこにはいじめた相手もいなかった。
祖父母から教わったしまくとぅばを流ちょうに話すことが話題になり、同級生らが関心を持った。
「あなたのことを知りたい」というクラスメートも現れた。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/205238
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続きます