世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトの行方が分からなくなっていた絵画が、オーストリアのある年金生活者の女性の死後、
彼女のアパートから発見された。女性は長年に絵画を不法に保管し、死後、リンツ市に寄贈する旨の遺言を残していた。ORFラジオが報じている。
女性は秘書として働いた後、1977年から年金生活に入り、クリムトの絵画『2人の横たわる人(Zwei Liegende)』を洋服ダンスに隠し持っていた。
昨年、女性は死去し、遺言は遂行された。
この絵画はもともと別の女性が所有しており、1951年にリンツ市の現代アート美術館に一時的に貸し出されていた。
2006年、女性の遺産相続人らが絵を回収しようとしたときには、絵は美術館から消えていたことがわかった。
今回、不法に保管していた女性が死去したことで遺言から、この絵が美術館に貸し出された際に作成された保管証明に誤りがあったために、
女性はそれを利用し、自宅に持ち帰ったことが明らかにされた。

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