(CNN) ナイジェリア東部のベヌエ州でこのほど、大学入試実施機関の事務所から10万ドル(約1000万円)相当の現金がなくなる事件が起きた。
広報は消えた現金について、ヘビにのみ込まれたと事務職員が証言していると説明。一方、職員本人はこの内容を否定している。

事務所から消えたのは、同国の合同入学許可委員会(JAMB)に付託されるはずの現金だった。同委員会広報によると、監査員に事情を聴かれた女性職員は、
消えた現金について、「事務所内の金庫に保管していたところ、ヘビがやって来てのみ込んでしまった」と打ち明けたという。
「この職員と、過失が認められた職員数人は停職処分になり、しかるべき当局に引き継がれる」と広報は話している。

一方、JAMB広報に名指しされた女性職員はCNNの取材に対し、ヘビが現金をのみ込んだという話はJAMBのでっち上げだと訴えた。
「私は現金がヘビにのみ込まれたとは言っていない。今回の事件についての事情聴取も受けていない。
私は経理責任者の下で働く単なる事務職員にすぎない」。女性職員はそう話している。

ソーシャルメディアはヘビの話題であふれ返り、ツイッターには犯人とされたヘビのアカウントまで開設された。
ナイジェリアの経済金融犯罪委員会は、同局のシンボルであるワシがヘビを抑え込む写真を掲載し、「現金をのみ込むヘビは許さない」とコメントしている。

https://www.cnn.co.jp/world/35114675.html