北陸や東北で14日以降気温上昇か 雪崩や落雪などに注意
記録的な大雪となっている北陸や東北では14日以降、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込むため
気温が上がり、ところによって雨も降ると予想されています。急速に雪どけが進むと見られ、雪崩や屋根からの
落雪、それに除雪作業中の事故などに十分注意が必要です。
雪崩や落雪の注意点
雪崩や落雪の注意点です。今回の大雪では、先週、積雪が急速に増えて雪どけが進んだあと、今週に入って
新たに多くの雪が積もりました。
防災科学技術研究所雪氷防災研究センターによりますと、この積もった雪の境目には「弱層」と呼ばれる雪が
滑りやすい面ができやすくなり、新たに降り積もった雪が崩れる「表層雪崩」が発生しやすくなるということです。
さらに、気温が上昇して急速に雪どけが進むと、雪の層の全体が崩れる「全層雪崩」が発生するおそれも
高まります。このように、短時間に多くの雪が降ったり急に気温が上がったりした場合には、雪崩が
発生しやすくなるため、最新の気象情報を確認し、雪崩の危険のある場所には近づかないなど十分な注意が必要です。
また、雪崩のほか、屋根からの落雪やつららの落下が起きやすくなるため、積雪が多い住宅の軒下には
できるだけ近づかないなど、十分に注意してください。
雪下ろしの注意点
次に、雪下ろしの際の注意点です。作業は明るい日中の時間帯に必ず2人以上で行ってください。
作業中は互いに声を掛け合い、危険な点はないか確認してください。
2人以上で行うことで、1人が屋根から転落したり落雪に埋もれたりした場合などにすぐに助けを呼ぶこともできます。
また、こうした場合に連絡がすぐに取れるよう、それぞれが携帯電話を持っておくことも大切です。
さらに、作業の際には安全帯や命綱、滑りにくい靴、それにヘルメットを必ず着用してください。
はしごの足元はしっかり固定し、屋根にしっかりと立てかけてください。晴れて気温が上がった午後の作業は
屋根からの落雪が起きやすく、特に注意が必要です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180213/k10011327341000.html