琉球の文化人たちの足跡をたどることができる貴重な資料がこのほど発見されました。

内側に金が塗られ、こぶしのような形をした杯。
「孔林楷杯」といって、中国の孔子一族の墓地にある楷の木の根本の部分を切って作ったものです。

1715年に名護親方・程順則が、日本の文化人である近衛家煕に献上したもので、およそ300年間、京都で保存されていました。

9日に県公文書館で開かれた記者会見で、県教育庁文化財課の外間みどり主幹は「交流の証として、琉球の文人たちと日本の一流とされた文人である近衛家煕との交流を知る上で、非常に貴重な資料だと思っています」と述べました。

県教育庁文化財課では今後、詳細な調査を行い、県内での展示に向けて検討したいということです。

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