ベトナムから日本への留学生が急増する中、ベトナムにある日本大使館が留学をあっせんする業者を対象にしたセミナーを開き、「日本で働いて家族へも仕送りができる」などと
誤った説明をしている業者があるとして、正しい情報を提供するよう呼びかけました。
ベトナムの首都ハノイで開かれたセミナーには、日本への留学をあっせんする業者200人が集まりました。
この中で日本大使館の担当者は、業者の中には、「日本で学びながらアルバイトをすれば家族へ仕送りもできるほど稼げる」などと誤った説明をして、留学希望者を集めている業
者もいると指摘しました。
日本大使館によりますと、日本国内では、留学生が働ける時間が法律で制限されていることから、留学生が働いて稼ぐことができるのは月に10万円前後だということです。
ベトナム人の留学生は、去年、およそ7万人と5年前と比べて8倍近くに増えていますが、中には、働くことも見込んで100万円を超える多額の借金をして留学する人もいると
いうことです。しかし、借金を返済できずに盗みなど犯罪に手を染める留学生も相次いでいるということです。
大使館の担当者は、「今、ベトナムでは日本への留学がブームになっているので、まずは、業者にきちんとした情報を伝えてもらうため、できることをやっていきたい」と話して
いました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180202/k10011313481000.html