薬物陽性の原因は「情熱的なキス」 選手の主張認める裁定
1月30日 22時14分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180130/k10011309101000.html
おととしのリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得したアメリカの陸上の男子選手が、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応が出たことについて、CAS=スポーツ仲裁裁判所は「薬物が出たのは恋人との情熱的なキスが原因だった」という選手側の主張を認めて、問題はなかったとする裁定を出しました。
アメリカのギル・ロバーツ選手は、リオデジャネイロオリンピックの陸上男子1600メートルリレーで金メダルを獲得しましたが、去年3月、ドーピングの抜き打ち検査を受けた際に禁止薬物の陽性反応が出ました。
これに対しロバーツ選手は、陽性反応が出た理由について、「病気のために薬を飲んでいた恋人と情熱的なキスをしたためだ」と訴えていました。
CASはアメリカのニューヨークで、ロバーツ選手や恋人などに対する聴聞会を開いた結果、全会一致でロバーツ選手側の主張を認めて、問題はなかったとする裁定を25日に出しました。
アメリカの新聞、ニューヨーク・タイムズは、聴聞会で恋人が情熱的なキスの前に薬を服用していたことを証言したことや、薬を買ったときのレシートを保管していたことなどが、ロバーツ選手の主張が認められた決め手になったと伝えています。