鑑定入院のブラジル人逃走 名古屋
https://mainichi.jp/articles/20180114/k00/00m/040/092000c
愛知県精神医療センター
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13日午後0時40分ごろ、名古屋市千種区徳川山町4の
愛知県精神医療センターに鑑定入院していた20代のブラジル人の男が、
センターから逃げ出した。男は愛知県内で昨年7月に全治1カ月の
けがをさせる傷害事件を起こしたが、心神喪失を理由に不起訴となっていた。
愛知県警が行方を追っているが、14日午前0時現在、見つかっていない。

センターなどによると、センター2階から人が飛び降りて走っていくのを
看護師が目撃した。その直後、センターから北へ600メートルほど離れた
交差点でたばこを吸いながら歩いている男を職員が発見。
声を掛けると、男はサンダルを脱ぎ捨て、裸足のまま逃走。
交差点から約200メートル西側の墓地へ逃げ込んだ後、行方が分からない。

男は身長180センチ程度、中肉で短髪。黒っぽい服装とみられる。
センター内から凶器になるような物を持ち出した形跡はないという。
男は入院中、落ち着いた状態だったという。

男は不起訴となった後の昨年12月7日、医療観察法に基づき、
入院や通院が必要か見極めるために入院していた。
病棟は出入り口に鍵があり、自由に出入りはできない。
逃げ出したとみられる2階トイレの窓の金具が壊されていた。