熊本県内で去年1年間に失踪した外国人技能実習生は222人と、おととしの2倍余りに増え、これまでで最も多かったことが警察への取材でわかりました。

「外国人技能実習制度」は、外国人に日本で働きながら技術や知識を学んでもらおうと始まった制度です。
法務省によりますと去年6月末の時点で、県内には、およそ4800人の技能実習生が滞在しています。
全国的に技能実習生の失踪が相次いでいて、警察によりますと県内では、去年1年間に222人が失踪していて、おととしの106人から2倍余りに増え、これまでで最も多かっ
たということです。
国籍別では、ベトナム人が125人と最も多く、次いで中国人が46人で、合わせて8割近くを占めています。
業種では、農業実習生が151人と7割近くを占めています。
失踪が相次いでいる理由について、警察は、より良い職場環境や賃金の高い場所を求め、出て行っているとみています。
失踪した技能実習生をめぐっては、ほかの地域で不法に働いたり、犯罪に関わったり、巻き込まれたりするケースもあり、受け入れを支援する財団法人「国際研修協力機構」は、
「受け入れ先が実習生と積極的にコミュニケーションをとることや職場環境や賃金のミスマッチを防ぐことが必要だ」と指摘しています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180109/5000001233.html