3月には朴槿恵の罷免が確定し、5月に行われた大統領選挙にて進歩派の文在寅が当選した。文在寅を待っていたのは苛酷な状況だった。
国内では与党は全議席の3分の1をわずかに超える議席しか有しておらず、新政権は全ての閣僚を任命するのに半年以上を費やした。
国外では北朝鮮が核やミサイルの実験を繰り返し、ポピュリスティックな傾きを持つトランプ新アメリカ大統領が、過激な言動を繰り返した。中国や日本との関係も円滑には程遠く、問題は山積しているように見えた。
さて、それから8ヶ月を経た今、韓国はどうなっているのか。最初に指摘すべきは、
与えられた劣悪な条件を考えれば、新政権が予想より遥かに高いパフォーマンスを見せていることだ。文在寅の支持率は12月第1週の段階で依然70%台の高い水準にあり、
文在寅は高い国民的支持を利用して巧みに野党の反対を押さえ込んできた。
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