以前よりトカナでも繰り返しお伝えしているが、あと十年余りで地球の気温は下がり、氷河期に突入すると科学者たちは警告を続けている。
気温は2021年には下がり始め、2030年にはかつて世界中で飢饉や恐慌を引き起こしたミニ氷河期が再来するのだという。
12月27日付の「Daily Mail」が報じている。
2021年からの気温低下をかねてから警告しているのは、英・ノーザンブリア大学の数学教授バレンティーナ・ザーコバ(Valentina Zharkova)氏である。
ザーコバ氏は太陽の磁気エネルギーに関する数学モデルを開発し、太陽が生み出す二つの磁気波の動きを予測した。
その結果、2021年から33年間にわたり太陽の磁気波が急激に減少し、1645〜1715年に観測されたマウンダー極小期が再来するというのだ。
マウンダー極小期とは1645〜1715年の間、太陽の黒点が著しく減少した時期のことを指す。
通常であれば総数で4〜5万個が観測されるはずだが、この30年間に観測された黒点はたったの50個ほど。
黒点は太陽の磁場によって発生すると考えられており、およそ11年周期で増減を繰り返している。
黒点数が示す太陽の磁気活動の強弱は地球の気候とも関連しているといわれている。
マウンダー極小期の時期、ヨーロッパや北米では気温が明らかに低下していた。厳しい冬におよそ夏らしくない冷夏、夏のない年すらあったという。
イギリスではテムズ川が凍りつき、スケート場になったという記録が残されている。
ザーコバ氏の試算によると、太陽の活動は2030年代におよそ60%低下するという。これはマウンダー極小期の最後の頃とほぼ同じくらいだという。
ザーコバ氏は自身のモデルは97%の精度を誇るとし、予測結果に自信を持っている。
だが、その一方でザーコバ氏は太陽活動の低下が気候の寒冷化につながらない可能性も指摘している。その理由は地球温暖化だ。

http://tocana.jp/2017/12/post_15550_entry.html
続く