【NQNニューヨーク=滝口朋史】
スマートフォン「iPhone」の基本ソフト(OS)更新にあたり、旧機種の動作速度を意図的に抑えたとして集団訴訟に直面しているアップルは28日、旧機種の電池交換価格を大幅に下げると発表した。
iPhone6以降の電池交換価格は79ドル(約8900円)から29ドルへ引き下げる。通告なしで意図的に性能を下げられたとの消費者の不満に対応する。

アップルはホームページ上の声明で「アップルに失望させられたと感じた消費者の方々におわびします」と謝罪。
「アップル製品の寿命を意図的に短くしたり、顧客が上位機種を買うように性能を落としたりするようなことは決してしていなかったし、これからもしない」と強調した。

 電池交換の価格引き下げに加え、2018年の早い段階でOSを更新し、電池の劣化状況を利用者が確認できるようにする。
性能の管理方法の改善や電池の劣化に伴う予期せぬシャットダウンの回避など、顧客の利便性をさらに向上させるとの方針も示した。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29H2D_Z21C17A2000000/