ブレーキ間違え、警官らはねられ死傷 82歳に有罪 家族が運転やめるよう注意…「大丈夫」と運転/地裁
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171221-00010007-saitama-l11
埼玉県さいたま市西区で2月、事故処理中の警察官と男性がはねられて死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた、同区の無職渡辺静被告(82)の判決公判が21日、さいたま地裁で開かれ、
石川慧子裁判官は「ブレーキとアクセルを踏み間違えたのは被告の一方的過失」として、禁錮2年6月、執行猶予3年(求刑・禁錮2年6月)を言い渡した。
高齢ドライバーによる事故が問題となる中、渡辺被告は公判で、家族に運転をやめるように指摘されながら「自分では大丈夫だと思っていた」と運転を続けていたことを明かした。
渡辺被告は1968年に自動車運転免許を取得。これまで大きな事故を起こしたことはなく、ペダルの踏み間違えもなかったという。
被告人質問では、事故の原因について「ブレーキを踏んでいるつもりだったが、もう一回強くアクセルを踏み込んでしまった。
多少動揺していた」と説明。年齢から来る判断能力の低下については「多少衰えているかもしれない」と話した。
家族から「年だからそろそろ運転をやめた方がいい」と注意され、「慢心はなかったが、自分では大丈夫だと思っていた」と答えた。
今後については、「運転するつもりはない」と取り消された運転免許の再取得を否定。被害者に対しては「本当に申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた。
判決によると、渡辺被告は2月7日午後0時20分ごろ、さいたま市西区の市道で、事故処理のために普通乗用車を後退させる際、ブレーキとアクセルを踏み間違えて2人に衝突。
男性巡査に約14日間のけがを負わせ、同区の自営業神田幸三さん=当時(65)=を重症胸部外傷による出血性ショックで死亡させた。
元ニュース
81歳運転の車、事故処理中に急発進 相手はねられ死亡
https://www.asahi.com/sp/articles/ASK275S36K27UTNB016.html
物損事故の処理中に軽乗用車を後方に急発進させ、2人をはねたとして、埼玉県警は7日、さいたま市西区内野本郷の無職渡辺静容疑者(81)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。
1人は死亡したため、容疑を過失運転致死に切り替えて調べている。
渡辺容疑者は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているという。
県警によると、同区宮前町の市道で7日午後0時5分ごろ、渡辺容疑者の軽乗用車と、同区内野本郷の自営業神田幸三さん(65)運転のワゴン車が接触する事故が発生。
渡辺容疑者の軽乗用車が交差点内に止まっていたため、現場にかけつけた大宮西署の男性巡査(36)が「下がりますか」と移動を促したところ、渡辺容疑者が車を急に後退させ、後方にいた神田さんと巡査をはねたという。
神田さんは病院に運ばれたが、まもなく死亡。巡査も肩に軽傷を負った。