社名「プリウス」認める判決 インド最高裁でトヨタ敗訴
ニューデリー=奈良部健
2017年12月16日16時43分

「プリウス」の社名を認めます――。インド最高裁は14日、トヨタ自動車がハイブリッドカー「プリウス」の名称の使用差し止めを求めていた訴訟で、
トヨタ側の訴えを退けた。インドの自動車部品メーカーが「プリウス」を社名に使っていた。

訴えられていたのは、首都ニューデリーにある自動車部品メーカー「プリウス・オート・インダストリーズ」。トヨタ車の交換用の部品もつくっているという。
最高裁によると、同社は2002年から、社名を登録している。

トヨタ側は、プリウス社が社名を登録した後の09〜10年にインド市場でプリウスの販売を始めた。
しかし、日本では1997年から販売しており、すでに広告やニュースなどで「プリウス」の名前はインドを含む世界で有名になっていた、と主張していた。

最高裁は「97年にニュースになってはいるが、インド市場で(プリウスの)ブランド名が確立しているとはいえない」と指摘。
「インドでは販売台数も相当限られ、(部品メーカーが社名を登録する前の)01年以前に広告はなかった」として、トヨタ側の訴えを退けた。
ホームページによると、トヨタのプリウスは、インドでは約770万円から販売されている。(ニューデリー=奈良部健)
http://www.asahi.com/articles/ASKDJ13LQKDHUHBI04C.html