Twitterユーザーの呼びかけで正体判明!
謎の巨大観音像写真から始まった歴史ミステリーに「鳥肌立った」「集合知の勝利」

たった1枚の写真から、謎に包まれていた巨大観音像の正体が判明――。Twitter上で繰り広げられた、
奇跡のような歴史ミステリーの解読劇に「鳥肌立った」「集合知の勝利」といった声が寄せられています。


発端となったのは、サイト「コンクリート像を見にゆきます(仮)」の管理人・つるま(@clane_2015)さんが
12月1日にTwitterに投稿した1枚の写真。そこには1体の巨大な観音像と、その周りに集まった大勢の人々が
写っていました。「この観音像が撮影された場所、年代を探しています。これだけ巨大な観音像なのに、
日本のどこにあった(ある)ものなのか、全く不明なのです」とつるまさんは呼びかけました。

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巨大な観音像と、それを取り巻く人たち。近畿地方のとあるお寺に眠っていたとのこと(画像提供:つるまさん)

つるまさんによると、この写真は近畿のとある寺で見つけたとのこと。しかしこれだけ巨大な観音像であるにも
かかわらず、写真が撮影された場所も、年代も一切が不明。ツイートはたちまち拡散され、ここからTwitterユーザーによる
壮大な推理合戦がスタートします。

ある人は観音像の作風から「この仏師の作風に似ている」と指摘。またある人は写真に写っていたお坊さんの
袈裟(けさ)の形から「昭和初期の禅寺では」と推測します。リプライ欄にはさまざまな分野から“考察班”が
集いはじめ、「これだけ大きな仏像なのに写っている僧侶が少なすぎる」「日本ではなく満州や台湾など海外なのでは?」
「右手に鉾を持っているから海洋信仰がある土地ではないか」など、次々と情報が寄せられます。
中にはAIにより白黒写真に色をつけてみる人、写っている被写体のサイズから観音像の高さを推測する人も。
これが集合知か……!

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よく見ると写真の後ろの方まで人がびっしり(画像提供:つるまさん)

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掛絡(から)を下げた僧侶と思われる人物(画像提供:つるまさん)

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観音像としては珍しい三叉戟(画像提供:つるまさん)

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石の積み方や傾斜などから、国内の城跡に建てたのでは、と予想する人も(画像提供:つるまさん)

しかし、どの情報も決定打にはならず、引き続きつるまさんは情報提供を呼びかけます。
そんな中、事態が動いたのは12月5日。signal9.jpさん(@Signal9J)が、“福崎日精”という仏師(※)と、
埼玉・秩父にある大淵寺(大渕寺)護国観音との類似を指摘したことでした。これがつるまさんに、
ある“ひらめき”を与えます。

続きはソースで
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1712/07/news143.html