https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171208-00000015-mai-int

エルサレムをイスラエルの首都と認定したトランプ米大統領の決定に対する抗議行動が
拡大する中、7日夕から夜にイスラエル領内に向けてガザ地区からロケット弾3発が発射され、
このうち1発がイスラエル領内に着弾。イスラム原理主義組織ハマスの攻撃抑制命令を
無視するイスラム過激派組織タウヒード旅団が犯行声明を出した。負傷者は確認されていない。
イスラエル軍は、ハマスの関連施設2カ所を、航空機と戦車を使って報復攻撃したと発表した。

抗議行動はパレスチナ自治区ヨルダン川西岸やガザ地区で拡大し、ロイター通信によると、
少なくとも31人がイスラエル軍の実弾やゴム弾で負傷した。うち1人が重体という。
催涙ガスを吸い込むなどした軽傷者も多数に上るとみられる。

抗議デモは西岸のラマラやヘブロン、ナブルス、ベツレヘム、ジェニン、ガザ地区のガザ市、
ハンユニスなど各地で展開された。救急隊などは11人が実弾で、20人がゴム弾で負傷したとしている。

8日にはイスラム教の金曜日の集団礼拝があり、パレスチナ各派は礼拝後の抗議行動を呼びかけている。
西岸、ガザの各地で大規模なデモが予想され、暴力的な事態に発展する可能性もあるため、
イスラエル当局は警戒を強めている。