海外競合や、赤字が許される新進サービスと競争するのはそもそもムリ

別に否定的にいってるんじゃなくて、常識的にわかるでしょうという意味で言ってる。
YouTubeは全世界の人間がみて集約されているサービスであり、
なおかつGoogleの巨大インフラ上に構築されているものだ。
いくらニコニコは会員登録によって絞ったり、プレミアム会員という課金制度があると言っても
競争できる相手ではない。twitchもあのAWSをやってるAmazon傘下だ。前提条件がまるで違う。

AbemaTVなどをあげる人もいるかもしれない。
しかし直近でAbemaTVは四半期で52億円もの赤字をあげている。
これはちょっとびっくりする数字で、メディア事業の売り上げが64億円で、
一部を他で相殺しながらの52億円の赤字は普通はありえない数字だと思う。
それを許容できるのはサイバーエージェントが他の事業で十分食える体力をもっていることと、
この事業は投資対象として進めているからと思うのが普通だろう
(僕のみかたが誤っていたりずれてたら申し訳ない)。

ニコニコも当初は赤字で構わないという時期があったが、ここ数年は平均して黒字経営を続けている
(前四半期に赤字を示すと鬼の首をとったように騒ぐ程度には)。直近四半期の
利益業績が77%も下がったことが話題になった。確かにプレミアム会員は減少しつつあるが、
プレミアム会員がそんだけ離れたというわけではなく投資に回っているからだ。
なにに投資しているかというと今話題にしている新しいシステム開発等ということになっている。

実際問題、日本国内企業でニコニコ以外で長期間残っている動画サービスって存在するだろうか。
それもユーザー動画、ユーザー放送主導といった形だとほとんど存在していないか、
忘れられたサービスだらけだ。別にだからあぐらをかいてもいいと言わないが、
無茶しても許されるか許されないかのフェーズは存在すると思う。
四半期毎に数十億の赤字を出しても構わないなら出来ることもあるかもしれないが、
それをある程度続いている企業に望むのは違うのではないかと思う。

多くの人は「誰もYouTubeになれとはいってない」という。では何を望んでるんだろうか。
先に示したとおり、僕はかなり基本の部分に手をいれてると思うし、
サーバーの構築も最も根本的なところでテコ入れされていると思う。
でも駄目だという。僕はそれはやっぱり「YouTubeじゃないから」だと思うし、
そうじゃないと言ってる人たちはみんな嘘つきだと思ってる。