Pokemon GOに世界中が沸き立った昨年の夏、興奮のさなかそれに伴う怪我や事故も多発していたことが米パデュー大学の調査で明らかになりました。

2016年7月のPokemon GOサービス開始日から148日間の事故報告書の調査により、事故発生件数が急激に増加していたことがわかりました。

米パデュー大学の経済学者のマラ・ファッシオ氏とジョン・マクコネル氏がインディアナ州での怪我、損壊、2名の致死事故を含む総損害額を計算したところ、
520万ドル(約5.8億円)から2,550万ドル(約28.4億円)との結果が出たといいます。

アメリカ全体では20億ドル(約2,230億円)から730億ドル(約8.14兆円)の損害が数カ月の間にもたらされた計算になります。

インディアナ州ではこの148日間で286件の事故件数の増加がみられ、そのうちの134件はポケストップの近くで起こったものだったとのことです。

この場合、いったいPokemon GOが事故の直接的な原因になったのか、それともより多くの人々が外出したため自動車事故の件数が上がったのかを見極める必要がありました。
経済学者たちがとった方法とは?
どのように経済学者たちが事故原因を断定したかを理解するためには、Pokemon GOでのポケストップとジムの役割を知っている必要があります。

ポケストップとは、近づくと道具、経験値、タマゴなどを手に入れることができるマップ上の施設です。ジムとは、ポケモンを戦わせることができる施設のことをいいます。

Pokemon GOでは、これらの施設を目指して歩き回らなければなりませんが、中には自動車を使ってチート行為に走る人々も登場しました。
Pokemon GOでは一定以上の速度で移動した場合、ジムでのバトルができないようになりましたが、同じ機能がすべてのポケストップに適応されたわけではありませんでした。

事故報告書の数字を見て経済学者たちは、ジムの周辺よりもポケスップの周りで格段に事故件数が多かったことに気づきます。

これにより、ただ単により多くの人々が外出するようになったため事故が増加したわけではなく、ゲームをプレイするために車から飛び出した人々により事故が引き起こされたことが判明したのです。

Pokemon GOサービス開始から148日間で多額の損害が発生していたことが判明
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