◆ 時代の正体〈548〉差別が壊す平和憲法

店を切り盛りする在日コリアンのオモニ(お母さん)はしかし、最近こぼすのだという。

「今が一番、生きづらい」

病院の待合室。
名前を呼ばれ、すぐに席を立つべきか否か、胸が早鐘を打つ。

「朝鮮人であることが知られてしまったらと思い、立つことができなかった」

戦後の日本に在日2世として生まれ、60年余り。
旧植民地出身者とその子孫に与えられるべき権利を奪われたまま「二級市民」扱いされる差別ならずっとそうだった。
それでも黙々と働き、子どもたちを育て上げ、孫の成長にささやかな幸せを感じる老境に差し掛かり、その身をこわばらせなければならないかつてない生きづらさ。

身内に漏らした慨嘆は肩身の狭さ、働きづめに働いてきた全人生の否定といった次元ですらない。
北朝鮮を「国難」と呼ぶ首相がいて、参政権が認められていないから傍観するしかない総選挙でその首相率いる自民党が大勝するという結果をみて、差し迫る生存の危機として語られている。

オモニのつぶやきには続きがある。

「いまからでも通名を使って日本人のふりをして生きたい」

▼一部引用しました。全文はソースでご覧下さい

http://www.kanaloco.jp/article/288915