もやし業界は、原料とする輸入緑豆の価格が高騰する一方、“安売り商材”として販売価格が低迷して採算悪化が続いている。3月、「工業組合もやし生産者協会」が窮状を訴える文書を発表すると、各社が一斉に報道。実態を知った消費者から「値上げ支持」の声が上がり、一部の生産者は小売り側と卸値の値段交渉を進めてきた。

 埼玉県を拠点とするスーパー「ヤオコー」(川越市)は9月から、1袋(200グラム)を19円から27円に値上げした。首都圏などで数百店舗を運営する大手スーパーも9月から30%値上げした。両社とも、生産者の実態を踏まえて卸値と店頭価格を上げた。
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