年金、20代は2000万円超の払い損
普通の人でも資産運用をしなければいけない理由(2)
2012/7/14 7:00
 ごく普通の人でも、資産運用を考えないといけない時代となった、
その最大の要因は、将来、支給されるはずの年金に対する不安が、どんどん大きくなっていることでしょう。

 名目利子率や賃金上昇率などは厚生労働省のデータに基づき、平均年収750万円のサラリーマンが40年間、厚生年金に加入し、
専業主婦の妻とともに平均寿命まで生きた場合を前提として専門家が試算したところ、2010年末時点で、70歳の方は3090万円の得、
つまり支払う額より3000万円以上多く,生涯に年金を受け取れる計算になりました。

 以下、65歳の方は1770万円のもらい得、60歳の方は750万円の得と、
だんだん、得する幅が減ってはきますが、それでも受け取る額が、支払った額を大きく上回っています。

 そして55歳の方が170万円の得となり、このあたりから下の世代は、支払う額が受け取る額より多くなる、払い損の世代になります。

 50歳の方は340万円の払い損、40歳は1220万円、30歳は1890万円、20歳の方は、なんと2280万円の払い損になるという分析結果でした。こんな試算をみせられたら、若い世代は絶望的な気分になるでしょう。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXNMSFK10011_Q2A710C1000000/