消えた私の1票

 本当に納得できない。全部やり直してほしい」。8月30日、高松市選管に抗議文を提出した有権者の女性は、自分の1票が“消えた”ことに、こう怒りをぶつけた。
 得票が0票とされたのは、比例代表で約20万4千票を得票し、2度目の当選を果たした自民党の衛(え)藤(とう)晟(せい)一(いち)氏。
香川県内では県遺族連合会が推薦するなどし、今回574票を獲得。前回改選の平成19年の参院選では県内で1078票を得て
高松市だけでも432票獲得した。その高松市で今回は0票というのは、明らかに異常な事態だ。

有権者たちは「ゼロなんてあり得ない」「開票ミスがあったのではないか」と投票用紙の再点検を要望。これに対し、
市選管の山地利文事務局長は「個人的には不自然に思うが、選挙は正規の手続きを経て確定しているので再点検はできない」と話した