https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00004472-cbcv-soci
人手不足に苦しむ物流業界の期待を背に、16日、愛知県であるトラックが、日本初の運行を始めました。
2台分を一つにしたという超大型車両。驚きです。
「このトラック、なんと25メートルもあるんです」
(田中アナウンサー)
大型トラックの後ろに、もう一つ同じ大きさの荷台をつなげた、その名も「ダブル連結トラック」。
16日から福山通運が日本で初めて導入しました。
「乗せてもらいましたが、とても長いですね」
(田中アナウンサー)
この超大型トラック。登場の背景には、物流業界で深刻化する人出不足があります。
「1人のドライバーの生産性の向上を考えていかなくてはならない」
(小丸成洋 福山通運社長)
この車両では、一度に運べる荷物をこれまでの大型車に比べ1.8倍に増やすことができるため、人手不足への対応が期待できます。
現在の法律では、トラックの全長は最大21メートルまでですが、国はこの基準を25メートルまで緩和する方針で、それに先立ちダブル連結トラックの試験的運用を認めました。
しかし、これだけの大きい車。一般道を走れるのでしょうか?
「一番の特徴は、後ろのタイヤ軸が角度をつけて走行する点」
(開発した日本トレクス 中島光彦執行役員)
一般のトレーラーでは固定されているタイヤが、このトラックでは独立して動くため、通常の内輪差より小さく、交差点も曲がりやすいといいます。
「曲がり角は意外とスムーズです」
(田中アナウンサー)
日本初の運行を始めるこの25メートルトラック。
運転するためには、大型免許のほかけん引免許も必要です。
現役のトラック運転手は。
「自分が運転するとしたら、乗りづらいと思う」
「(会社としては)やってみたい。人出がないので。
けん引免許を持っていないので、主流になるなら転換しようと思う」
(現役運転手)
国は、来年度中の規制緩和を目指していて、福山通運は、規制緩和後、このトラックを200台導入する方針です。
25メートルトラックは、物流の世界を変える切り札となるのでしょうか。