「老いらくの恋と言われようと、いくつになっても女性からの愛を感じる男性は、EDになりにくいんです」
 こう語るのは、性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏だ。

 皆さんは今、異性に愛されているだろうか。
 「結婚しているから」という理由で恋愛から遠ざかっている方も、妻からの愛を感じているだろうか。
 「妻は俺にベタ惚れ、と感じている方なら問題はありません。しかし、妻からは疎まれて、
自分も恋愛感情なし。かといって、他の女性と浮気をしているわけでもない。こういう期間が
長くなると、勃起機能は低下するんです」

 片思いでもいけないという。
 「人は一方的に異性を好きになることで、脳から脳内物質のドーパミンが分泌されます。
そして、ドーパミンの分泌は男性ホルモンの分泌を活性化して、性欲を高める効果もあります。
しかし、その一方で片思いには別の問題が生じやすい」

 相手の女性がこちらを振り向いてくれないジレンマは当然、ストレスになる。
 「ストレスは男性ホルモンの分泌を妨げる要因となります。長い期間、片思いを続けて
いることもまた勃起機能にはよくないのです」
 性欲は高まっているのに、勃起力は衰えるばかり…これではやはりやり切れない。

 では、両思いとなれば、どんな効果があるのか。
 「人を愛すこと、そして愛されることで、人間の脳から、オキシトシンと呼ばれる脳内物質が
分泌されます。これは別名、癒やしのホルモン。分泌されることによって脳の疲れや
ストレスなどを解消してくれるのです」

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20171004/Weeklyjn_13478.html