北朝鮮で、弾道ミサイルを搭載した複数の移動式発射台が移動していることが確認されたと、ソウルの軍事関係筋が明らかにした。14日時点では、
実際の発射に至るかどうか判断できない状況だという。米韓両国は16日から日本海と黄海で米原子力空母ロナルド・レーガンなどが参加する合同軍事演習を行う。
北朝鮮の動きは、演習に対抗して米韓を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

 同筋によれば、12日ごろに平壌近郊など複数の地域で、5台前後の移動式発射台が同時に移動している様子が情報衛星によって確認された。
14日現在、発射台を固定して弾道ミサイルを起立させる作業の確認までには至っていないという。

 米韓は、複数の発射台が同時に移動していることから、実際の発射地点を隠す意図があるとみている。搭載しているミサイルの種類は明らかになっていない。

 北朝鮮は既に中距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12」(射程4500〜5千キロ)や大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」(同約1万3千キロ)の試射に成功。
火星14を改良した新型ICBMの開発に成功したとの情報もある。(ソウル=牧野愛博)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00000049-asahi-int