ナイキが大型セールを実施中だ。

同社の公式ウェブサイトNike.comでは現在、セールが行われていて、ランニングシューズやスポーツウェア、
その他スポーツ用品など一部の商品が、48時間限定で40%オフとなっている。

これまでほとんどセールを行ったことがないナイキにとって、大きな転換だ。過熱する競争や、アスレジャー・
ブームの陰りを受け、近頃のナイキはプロモーションに力を入れている。

NPDグループのアナリスト、マット・パウエル(Matt Powell)氏は、ナイキのセールを「前例のないことだ」とツイートし、
「この偉大な業界が、他の10代向けの小売業と同じ道をたどっている」証しだと嘆いた。

投資会社Piper Jaffrayが11日(現地時間)に公表した、10代の消費者を対象としたアンケートでも、アディダスや
ヴァンズ(Vans)の台頭により、ナイキの独占状態が崩れつつあることが分かった。高所得層の10代に限れば、
46%が他ブランドと比べて、ナイキを支持するとの結果が出ているものの、昨年の51%と比べると、数字は落ちている。

ナイキの売り上げも、第3四半期は3%減り、CEOのマーク・パーカー(Mark Parker)氏は決算報告で、プロモーションを
重視する市場の傾向が、同社にとっては引き続き向かい風になると述べた。同社は第4四半期で、更なる売り上げの
減少を見込む。

「我々は市場がまだ動的かつプロモーション重視の状況にあると見ており、これが実店舗(の業績)に明らかに
影響している」とパーカー氏は投資家らに説明した。
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