「お花畑に住む平和ボケ」 石垣市議会
石垣亨氏、反対市民を批判 署名も疑問視

石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会が中山義隆市長に提出した陸自配備反対署名をめぐり、石垣亨氏が20日の市議会一般質問で、
「『ミサイルが頭上を飛び、Jアラート(全国瞬時警報システム)が鳴っても、9条があるから平和が保たれてきたというお花畑に住む平和ボケの皆さんの考えは理解できない。今では少数ではないか』との意見が専ら。市長は最後の最後まで、お花畑に住む平和ボケの住民が理解するまで待つのか」と反対する市民を痛烈に批判した。

署名活動についても「知り合いの娘さんは、夏祭りに来ただけなのに署名お願いしますと言われ、断るのが面倒くさいから書いた。ある人は居酒屋で模合仲間から回ってきて、雰囲気が損なわれるから書いた。そういう話が私の耳にも何件か入っている」
と疑問を呈し、「市長はどうなのか」と感想を求めた。

これに中山義隆市長は「そういう話を聞いているのも事実だ。ただ、1万4022人という数多くの署名を受けとった。18歳以上の市民が条件となっている署名なので、何らかの形で確認する必要があるのかなと思う。これを判断材料の一つにしたいと思っているので、しっかり見させてもらう」と述べ、署名の中身を確認する意向を示した。

最終判断を迫る石垣氏に対し、「安全保障の観点、明和大津波の(被害)に遭った島として災害時の初動態勢のことを考えると、配備には理解できる。ただ、反対者の中には自衛隊そのものではなく部隊、配置(場所)について不安、疑問を持っている人もいるので生の声を聞いて課題解決につなげたい。そういう声を聞いた後に判断したい」と述べ、配備に伴う不安を解消した上で容認する意向を改めて示唆した。

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