鳥取市で8月に死んでいるのが見つかった国の特別天然記念物コウノトリの雄は、ゴムの誤食による衰弱死だったことが21日、兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)への取材で分かった。
野外放鳥が始まった平成17年以降、人工物の誤食で死んだ例が確認されたのは初めてという。

死んだのは、7月に放鳥された4羽のうちの1羽で、「げん」と名付けられていた。

同公園によると、解剖の結果、胃の中から建材に使われる細長い発泡ゴム3本が見つかった。
餌のヘビやウナギと間違えて食べ、衰弱死したとみられる。体重は約2・8キロで、成鳥の雄に比べて半分ほどだった。

同公園の担当者は「コウノトリの野生復帰が進む中、人工物による危険を防ぐ対策が必要だ」と話している。

http://www.sankei.com/smp/west/news/170921/wst1709210041-s1.html